中国の土石流被害




8月12日 AFP】中国北西部の甘粛(Gansu)省甘南チベット族自治州舟曲(Zhouqu)県で8日発生した土石流による死者は、11日までに1117人に達した。一方、土石流でせき止められた川が新たな災害をもたらす恐れがあり、救助隊が対処に追われている。

 現地では、合計1万人の救援隊と兵士が、いまだ行方がわかっていない600人以上の捜索に当たっている。11日には生存者が2人救出されたものの、これ以上生存者が見つかる望みは薄く、地元当局は、新たな洪水や伝染病の発生を防ぐための対策に奔走している。

サーチナによると
中国甘粛省で発生した土石流災害に対し、中国政府は10日午後5時時点で702人が死亡、1042人が行方不明になったと公式に発表したが、被災地では「少なくとも8000人が死亡したはずだ」との憶測が流れ、政府の公式発表と大きな乖離(かいり)に注目が集まっている。マレーシアの華字紙である光華日報が伝えた。

光華日報は、「当局はメディアの記者が被災地に入ることを禁じており、当局が用意した原稿だけを報道するよう定めている」と報じ、報道制限が行われていると伝えた。続けて、香港メディアの記者が被災地で目撃した証言を引用し、「多くの死体が無造作に放置されていた。死体の周りには多くのハエが飛び回り、悪臭を放っていた。いつ疫病が発生してもおかしくない」とした。

  続けて光華日報は、被災地でボランティアにあたっている男性の証言として、「死者は3、4000人に達するだろう」と報じたほか、生き残った被災者の声として、「土石流は深夜に発生し、大部分の人が睡眠中であったために逃げることもできなかった。人口8000人の村で見つかった死体はわずか10 体だ」と報じた。

読売新聞では
【北京=大木聖馬】中国甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県で8日に起きた土石流の発生現場が、中国地質環境監測院が2003年にまとめた報告書の中で、「土石流や地滑りなどの地質災害が起きやすい危険地域」に指定されていたことがわかった。
 12日付の中国紙・南方週末が伝えた。地元政府はこの7年間に開発を優先し、対策を講じてこなかったとみられる。
 同院は国土資源省直属で、地質災害を調査、観測する専門機関。報告書では、今回の土石流が発生した同県三眼村と羅家峪村を、甘粛省内で140か所ある地質災害の危険場所の一つにそれぞれ指定。さらに、峰と谷の高度差が1000メートルを超え、多くの住民の生命を危険にさらす「特大級」の災害が起こりかねないと警告し、「関係部門は絶対に警戒を緩めることはできず、早期に危険個所を修復し、土石流発生を予防すべき」としていた。
 しかし、南方週末紙が入手した別の調査報告書は、今回の土石流に関して、「山の開発や道路整備が一定程度、地質災害に影響を与えた」と指摘していた。
 同院のまとめでは、中国全国には地質災害の危険場所が20万か所あり、そのうち1万6000か所が大規模災害になりかねないという。
(2010年8月13日01時42分 読売新聞)





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