超視覚女性がいる

1億以上の色を知覚できる「スーパービジョン」を持つ女性が12%もいる可能性

http://gigazine.jp/img/2012/06/25/super-human-vision-tetrachromats/4044174467_f9bf5d1cfa.jpg
By Natalie Barletta

人間は目の中に3つある錐体細胞という部位で色を感じています。通常、人が見分けられる色は約100万色
ですが、世の中にはこの錐体細胞が4つあり、1億色を知覚できるという「スーパービジョン」の持ち主、4色型
色覚者がいます。実際にこの能力を発揮している人はごくわずかしかいませんが、潜在的には女性の12%が
この能力を持っているそうです。

人間は、目の中にある錐体細胞(赤錐体、緑錐体、青錐体)が色を感じ、脳へ「これは何色だよ!」というメッ
セージを送ることで「色覚」を得ています。一般的に、1つの錐体細胞が約100種類の色を識別しており、それを
3つ組み合わせることで合計100万色を識別しています。この3つの錐体細胞を使って色を識別している人は
trichromat(3色型色覚者)、錐体細胞が2つだとdichromat(2色型色覚者)となります。錐体細胞が2つになると
知覚できる色の数は1/100、1万色ほどになります。犬や新世界ザル(広鼻小目)など、人間を除くほとんどの
ほ乳類は2色型色覚を持っています。一方で、鳥や昆虫の一部だけが、紫外線までを知覚することができます。
しかし、研究者は、人々の中にそれ以上を知覚する人がいるのではないかと考えています。それが4つの錐体
細胞を持った人、tetrachromats(4色型色覚者)です。この4色型色覚者は1億色、色見本がないような色まで
知覚可能です。

http://gigazine.jp/img/2012/06/25/super-human-vision-tetrachromats/2467407294_8dec39f2c9.jpg
By incurable_hippie

ニューカッスル大学の神経学者ガブリエラ・ジョーダンさんは20年にわたって同僚と共に「スーパービジョン」を持った人を探し続けてきました。そもそも、最初に「4色型色覚者がいるかもしれない」とほのめかしたのは1948年、
オランダの科学者HL・ド・フリースによる色覚障害についての研究でした。ド・フリースは、2色型色覚者が通常の
錐体細胞2つと、1つの突然変異体の錐体細胞(緑や赤を見分ける力が弱い)を持っていることを、多くの人に
対してマッチングテストを行うことで確認しました。このテストは、赤色と緑色のライトを見ながら色を調節して、黄色く
見えるように合わせるというもので、2色型色覚者は、3色型色覚者に対して、色が赤か緑に偏る傾向がありました。

ド・フリースは好奇心から、3色型色覚者だと考えられていた少女でテストを行いました。その結果は、3色型色覚
者では出ないはずの、赤に寄ったものでした。少女の色覚自体には問題が無いはずということで、ド・フリースは
原因を探り、色覚障害が遺伝的に出るもので、男性由来で出てくることを突き止めました。ある2色型色覚の
男性の母や娘を調べたところ、3つの錐体細胞と1つの突然変異体錐体細胞、合計4つの錐体細胞を持って
いることがわかったのです。この1つ多い錐体細胞が、3色型色覚者とは異なる色覚の原因なのではないか、
とド・フリースは考え、これを持つ女性たちはより多くの色を識別しているのではないかと推測しました。しかし、
ド・フリースはこの結果を公表することはなく、以後の研究でも4色型色覚者に触れることはありませんでした。

1980年代になって、サルの色覚を研究していたケンブリッジ大学の神経学者ジョン・モロンさんは、このド・フリースの研究に行き当たりました。ジョーダンの研究のアドバイザーでもあったモロンさんは、ジョーダンさんと共に「4色型
色覚者の女性はいるに違いない」とこの研究を把握。ジョーダンさんは「女性のうち、12%は4色型色覚者なの
ではないか」と推測を立てました。

そこで、4色型色覚を持つ人を探し出すため、色覚障害者の母親を探し出し、ド・フリースのテストを改良して
実施しました。もしも本当にド・フリースの言うとおりであればこれで4色型色覚者を見つけられるはずでしたが、
実際には見つかりませんでした。ジョーダンさんは「4つめの錐体細胞はアクティブではないのではないか」「『スーパービジョン』は現実にはないのではないか」と疑念を抱きはじめました。

>>2あたりに続く

logc_nt/Gigazine 2012年06月25日 11時04分41秒
http://gigazine.net/news/20120625-super-human-vision-tetrachromats/


2+1 :pureφ ★ [mail↓] :2012/07/08(日) 23:15:00.73 ID:???
2007年、ジョーダンさんは新しいテストを導入しました。これは、暗室の中で、3色の円が目の前でフラッシュする
装置を凝視するというもの。円は、3色型色覚者であれば色が全く同じに見えるが、実際はコンピュータで合成
した赤と青の微妙な混合色になっており、4色型色覚者だけがこの違いを見分けられるようになっています。
ジョーダンさんは4つの錐体細胞を持つ25人の女性に対してこのテストを実施。その結果、書類番号「cDa29」と
いう女性が、すべてのテストに的確に回答を行いました。

http://gigazine.jp/img/2012/06/25/super-human-vision-tetrachromats/438716423_b1a6ba60df.jpg
By Nisha A

とうとう4色型色覚者を見つけたジョーダンさん。しかし、我々が色覚障害の人に対して「赤はこういう色です」と
的確に説明できないように、「cDa29」さんに世界がどのように見えているのか、彼女は我々に説明する言葉が
ありませんでした。ジョーダンさんは、4つの錐体細胞を持った女性は多いにもかかわらず、4色型色覚者の数が
圧倒的に少ないのがなぜなのか、「cDa29」さんが他の4つの錐体細胞持ちの人とどう違うのかを調べています。

ワシントン大学で色覚について研究しているジェイ・ナイツさんは、潜在的に有している4色型色覚が力を発揮
するには、能力を呼び覚ます何らかの訓練が必要なのではないかと考えています。「我々が見ているさまざまな
色つきのものは、3色型色覚者向けに作られています。つまり、世界は3色型色覚者向けなのです」とナイツさん。
自然界はそれほど十分な色の変化がないために、4色性色覚がフルに力を発揮する必要が無く、能力が秘め
られたままなのではないか、ということです。

今後の研究によって、4色型色覚の秘密が明らかになっても、3色型色覚者からはそれがどういう世界なのかを
知ることはできない……というのは、何とも歯がゆいものです。(本文終わり)

The Humans With Super Human Vision
Veronique Greenwood/DISCOVER Magazine July-August special issue; published online June 18, 2012
http://discovermagazine.com/2012/jul-aug/06-humans-with-super-human-vision/

The dimensionality of color vision in carriers of color anomalies
Jordan, G., Deeb, S. S., Bosten, J. M. and Mollon, J. D.
Journal of Vision 10(8):12,1-19 (2010)
http://vision.psychol.cam.ac.uk/jdmollon/papers/JordanDeebBostenMollonOnTetrachromacy.pdf

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http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1253195685/-100

13 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 00:07:45.78 ID:jUvAoTyD (1/24)
>>11
三色あれば全部作れる(と思ってる)のは
人間の色覚細胞が三種類だからなんだよ
二種類の人(それを色盲と呼ぶ)にとっては二色で十分
逆に四種類持つ人にしてみれば我々はみんなある種の色盲ってわけ


31+1 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 00:44:08.22 ID:ydiOlZ25 (1/6)
女が色盲でない男と比べても色彩感覚が優れてるとか食品の劣化などが分かる事は昔から言われてたよ
客観的説明できなくても無意識に使ってるんじゃないか

36+3 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 00:53:02.53 ID:jUvAoTyD (6/24)
>>28
あえて言えば380または750ナノメートル付近だな
つまり可視光範囲の両端
両端が似た色に見えるからこそ色相は環になるわけだ

ちなみに数字がほぼ二倍なのは偶然ではないと思ってる
音でいうとオクターブ違い(周波数二倍)が同じ音に聞こえるのと同じ理屈

37+1 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 00:59:41.05 ID:3gKTbobD (4/9)
今までは、RGBそれぞれの要素の強さで色立体を構成できたが、新たな色Xを導入すると、色の種類が四次元に展開する事になるのか。

38 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 01:03:30.36 ID:3gKTbobD (5/9)
>>36
なるほど。なんとなくわかったような気がする。
だからこその「環」なんだな・・波長の自然な展開と、それに対する人間の認識様式の差、というか。


39 :ココ電球 _/::o-ν ◆tIS/.aX84. [] :2012/07/09(月) 01:06:05.53 ID:CsTjQCKe (1/4)
花火の色とか違ってみえることは推測できる

40 :名無しのひみつ [] :2012/07/09(月) 01:06:35.69 ID:2LfMmrzB
「単色光の紫色」と「赤色光と青色光を混ぜて作った紫色」はスペクトル的には
別物なので、第4の350 nm辺りを検知する色覚(前者には反応するが、後者には
反応しない)があれば区別できる。
鳥なんかはこれに近い色覚を持っているそうだが。

41+1 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 01:07:56.13 ID:jUvAoTyD (7/24)
>>37
そう言ってもいいだろうな

聴覚と比較するとわかりやすい
聴覚を感じとる神経は有毛細胞といって
短いものから長いものまで何万本も並んでいる
波長のうち代表として数点を感じとるのではなく
全波長に渡ってそれぞれ専用のセンサーを用意しているわけだ

だから(少々訓練すれば)複数の音程が重なっていてもそれぞれ独立に認識できる
ドとソの音が一緒に鳴ったらミに聞こえる、なんてことはないわけだ

42+2 :ココ電球 _/::o-ν ◆tIS/.aX84. [] :2012/07/09(月) 01:10:24.56 ID:CsTjQCKe (2/4)
しかしちょっと話がおかしい
これが本当なら 常人には同じ色に見えるものが 超色彩能力者には別の色に見えるので 
いままで簡単に発見できていたはずだし、 超色彩能力のテストも色盲検査のチャートと同じものが使えるはず。

43 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 01:11:53.54 ID:ydiOlZ25 (2/6)
最初の原始脊椎動物は5つの視物質を持ち、魚のサケは6つに増えてるそうです。(科学1995年7月号)
人から聞いた情報だと金魚は5色素を持ってるくせに3原色。
ウグイでは4原色かもしれないとか。

66 :名無しのひみつ [] :2012/07/09(月) 01:37:51.62 ID:odSKKs4E
オレは美術系の大学を出ているが、昔大学の授業で「女性は4色の細胞を持っていて
男より微妙な色の違いを判断できる、だから口紅やファンデの微妙な色の違いにも
すぐ気づく事が出来る。」
って教わったが、4色持っている人は少ないの?

68 :名無しのひみつ [] :2012/07/09(月) 01:39:33.68 ID:PyFcBH3w (4/8)
>>58
色盲の男友達は正直言ってあまり賢くないから、全く関係ないと思う
女が色味を見分ける能力が高いのは
家族の顔色を見て健康を判断するために発達した能力だときいた

男性は色彩を見分ける能力が低いかわりに、空間認識の能力を発達させ
女性はその逆なだけでは。

70+1 :名無しのひみつ [↓] :2012/07/09(月) 01:39:55.79 ID:ydiOlZ25 (4/6)
>>36
色相が輪になるのは三原色で知覚する結果。
三原色ということは全ての色が3つの座標軸で表されると言う事。
3次元のうち1成分は明るさとして別扱いになるから、色の識別は2次元。
その中に可視スペクトルの曲線があり、純色スペクトルの混色がある。
スペクトル曲線を半円形と仮定すると、その混色は半円内の塗りつぶしとなる。
http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/part1/09.html
にある図12をみれば色度図は曲線部と直線部からなり、曲線部が純色スペクトル曲線で
直線部は混色だけでできた塗りつぶし部分だ。
これを純色混色関係なくモデル化したのが図10の色相環だ。
四原色になったら次元が一つ上がって4つの座標軸内にスペクトル曲線があり、
スペクトル曲線も平面曲線でなくなって塗りつぶしは立体を作る。
その塗りつぶし立体をモデル化すると色相球になるだろう。

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