サハリンと樺太

”サハリン”とは’黒’を意味する満州語である。
「サハリン」の名称は中国全図「皇輿全覧図」(1717年)に記された’サハリン・ウラ・アラ・アンガ・ハタ’(’黒竜江河口の峰’を意味する満州語)に由来する。
この名称は欧米で広く普及し、江戸時代の日本の文書でも’薩哈嗹’(’サガレン’)と記されている例がある。

しかし、日本では一般的に古くから’カラト(島)’’カラフト(島)’と呼び、’唐太’の漢字をあてることもあった。
カラフト探検を元に間宮林蔵が著した「北夷分界余話」によると’カラフト’は中国人を指す’カラヒト(唐人)’の訛音だろうという。
日本で「樺太」の字が広く用いられるようになるのは、1869(明治2)年に明治維新政府が行政区分として{樺太国」を設置してからである。
この漢字を当てたのは松浦武史郎である。

「北大樺太研究の系譜」(2006年)より


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