ホーボーはアメリカの神話的ヒーロー

Hobo's Lullaby - Woody Guthrie


Woody Guthrie & Emmylou Harris - "Hobo's Lullaby "


川本三郎「小説を、映画を、鉄道が走る」より

 アメリカにホーボーと呼ばれた浮浪者がいた。
鉄道にただ乗りし、アメリカ各地を旅していく。
フォークソングの父といわれる歌手のウディ・ガスリーが若い頃にホーボーとして旅したことは、デヴィッド・キャラダインがガスリーを演じたハル・アシュビー監督の「ウディー・ガスリー わが心のふるさと」(1976年)によく描かれている。
 日本でテレビのコマーシャルにも使われたエリア・カザン監督の「エデンの東」(1955年)で、列車の屋根に乗るジェームス・ディーンも一種のホーボーと言える。
ロバート・アルドリッチ監督・リー・マーヴィン主演の「北国の帝王」(1973年)は、ホーボーの存在を広く世に知らしめた。
 ホーボーは、カウボーイと並んでアメリカの神話的ヒーローといっていい。
南北戦争の後、故郷に帰る兵士達が列車をただ乗りしたことから始まったという。
1930年代の大恐慌の時に職を失った人々が、ホーボーとなり、その数は百万人にのぼった。
「ウディ・ガスリー我が心のふるさと」も「北国の帝王」も1930年代に急増したホーボーを描いている。
 ウディ・ガスリーは「ホーボーズ・ララバイ」で歌っている。
「おやすみ 
疲れたホーボーよ
町の光は流れに任せておくがいい
ほら
汽車のレールの音が聞こえるだろう
それがホーボーの子守歌さ」
佐野美津男「浮浪児の栄光・戦後無宿」で描かれた、熱海からの貨物列車に乗り込んだ二人の少年は、日本のホーボーといっていいかもしれない。
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ホーボーはアメリカの神話的ヒーローということが判ると、アメリカにロードムービーの良いものが多いのも理解できますね。
結末が悲惨なことになるのも多いけど。
 

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