兄には知恵はなかったが、愛情という叡智に包まれていた。

「津島佑子の世界」より

”{自分が日本語とは異質な言葉の世界に投出されて」はじめて、「ダウン症の兄にとって、言葉はけっして無意味なものではなかった」と理解したという。
兄にとって言葉とは、ひとつひとつ、愛情を込めた美しい生き物であり、愛する人たちと与え合う貴重な、光るものだった。{・・・・}人間として純粋な会話しか、兄には存在しなかった
そして、外国で言葉が不自由な私にとっても、言葉の意味が曖昧になったのではなく、逆に言葉のひとつひとつが明確に浮び上がり、大事な、美しい光るものになっていた。”
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そんな外国語の習得はできなかったので、うらやましい。

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