ウイルスの本

ウイルスは淡水や海水、人体の皮膚や体内に細菌の数倍~数十倍も生息している。
胎児が異物として排除されないのはウイルスのおかげである。
ウイルスの弱点は熱に弱い事らしいが、高温でも平気な種もある。
ウイルスの研究は生命とは何かの研究でもある。など知らないこと満載の本だった。
Auirus.JPG
「ウイルスの意味論-生命の定義を超えた存在」 山内一也 2018。
----------------------------------
「mazonの内容紹介」
ウイルスは、数十億年にわたり生物と共に進化してきた「生命体」でありながら、
細胞外ではまったく活動しない「物質」でもある。その多くは弱く、外界ではすぐに
感染力を失って“死ぬ"。ただし条件さえ整えば、数万年間の凍結状態に置かれ
ても、体がばらばらになってしまったとしても“復活"する。
ウイルスの生と死は、生物のそれとはどこかずれている。

一部のウイルスは、たびたび世界的流行を引き起こしてきた。ただしそれは、
人類がウイルスを本来の宿主から引き離し、都市という居場所を与えた結果
でもある。本来の宿主と共にあるとき、ウイルスは「守護者」にもなりうる。
あるものは宿主を献身的に育て上げ、またあるものは宿主に新たな能力を
与えている。私たちのDNAにもウイルスの遺伝情報が大量に組み込まれており、
一部は生命活動を支えている。

ウイルスの生態を知れば知るほど、生と死の、生物と無生物の、共生と敵対の境界が
曖昧になっていく。読むほどに生物学の根幹にかかわる問に導かれていく一冊。

この記事へのコメント