野生(ワイルド)の人とは、語源的には意志(ウィルド)をもった人のこと

ヘンリー・ソローは昔の人とは思っていた。が、主著「森の生活」を出版したのはダーウィンの「種の起源」より3年前であり、日本ではペリーと日米和親条約が結ばれた年で、つまり江戸時代の人だ。40半ばで亡くなった年に、新渡戸稲造や森鴎外が生まれている。
歩くことは、空間の移動であることを超えて、認識の大きな飛躍をもたらす身体知の技法でもあった。下界としての自然に向かって歩き出すことは、同時に自らの内に向けて意識の世界を拡大していくことでもあった。
 「歩く人」としてみずから覚醒した者だけが、真の「野生」、すなわち権力によって与えられた、「市民的自由」を超える「絶対的自由」の領土としての「野生」に踏み込むことができる。
今福龍太著「ヘンリー・ソロー 野生の学舎」2016年より。「若草物語」のルイーザ・メイ・オールコットが子供の頃、ソローとよく散策していたこと、ソローの死に立ち会った後「ソローのフルート」という追悼詩を書いたこと、「ルイーザ・メイとソローさんのフルート」という絵本があることなどは知らなかった。文庫本の「森の生活」は何年も前からトイレに置いてあるが、なかなか読み終わらない。

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