センス オブ ワンダー

レイチェル・カーソン「センス オブ ワンダー」の一節sen1キャプチャ.PNG
人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子供時代をすごすゆかいで楽しい方法の一つに過ぎないのでしょうか。それとも、もっと深い何かがあるのでしょうか。
 わたしはそのなかに、永続的で意義深い何かがあると信じています。地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう。たとえ生活の中で苦しみや心配事に出会ったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たな喜びへ通ずる小道を見つけ出すことができると信じます。
 地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力をもちつづけることができるでしょう。
 鳥の渡り、潮の満ち引き、春を待つ固いつぼみのなかには、それ自体の美しさと同時に、象徴的な美と神秘がかくされています。自然がくりかえすリフレイン---夜の次に朝が来て、冬が去れば春になるという確かさ---のなかには、かぎりなくわたしたちを癒やしてくれるなにかがあるのです
久しぶりで読み返したが、やはりいい本です。

福岡伸一と阿川佐和子の対談集「センス・オブ・ワンダーを探して---生命のささやきに耳を澄ます」2011年 のあとがきは次の文章で終わっている。sen2キャプチャ.PNG
「相手が誰であろうとも、それが自分よりはるかに若い子供でも、王さまでも大臣でも、あるいは犬でも虫でも花でもマウスでも、椅子でもボールでも、敬意を払って同等に、会話のできる大人でありたい」
 ハカセはそんなこと、ちっとも口にしていなかったけれど、きっと心の中で叫んでいらしたのだと思う。その言葉にならない教えを私は忘れない・・・たぶん。だってこれが、大人になって初めて出会った、私の大切な「センス・オブ・ワンダー」なのだから。まあ、忘れそうになったら、またこの本を開いてみることにしよう。
いい本です。

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