古井由吉

古井由吉の小説を初めて読む。図書館にあった「夜明けの家」と「陽気な夜まわり」。いずれも短編小説集。普通の小説と違って、どうもカメラの焦点が合わないような、情景などどうでもいいようで、粘着質な書き方で、現実と虚構のあわいを表現しているのだろうか。
耳も遠くなるにつれて、季節ごとに静まりは確かになり重くなり、人がどこへ紛れこんでいようが、いくら年を積もうが、新しい類縁に縛られていようが、じりじりと惹き寄せる、と熱した金気のにおいがひろがり、老年の姿だろうが少年の姿のままだろうが、と歯を軋ませた。
時々センテンスの長い文章がある。どうしても言いたいことは長くなるのかな。

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