「ナウマン伝」

矢島道子「地質学者ナウマン伝 フォッサマグナに挑んだお雇い外国人」2019を読む。ライマンが北海道の地質図を描き、ナウマンが東北~九州の地質図を作ったことくらいしか、ナウマンについては知らなかったが、この本はそのドイツ人ナウマンの詳細な伝記。20歳で大学を卒業し、21歳(明治8年)で来日。23歳で初代の東大教授となる。明治18年に日本を離れるまで北海道を除く全国を踏査し、精力的に多くの論文を書いたが、ドイツでも日本でも忘れられた存在になっていた。著者は25年かけて資料を集めたらしい。前書の最後にちょっと誇らしげにこう描いてある。
「日本だけでなく母国ドイツでもほとんど知られていないあなたの足跡を追いつづけた結果をこれからお見せします。私の力足らずはどうかお許しください。これを読んで天国であなたが微笑んでいただければ、これまでの文献解読や調査旅行の苦労も報われるというものです。一世紀の時を超えて、私を含めた日本人があたたのことでまた騒いでいるのを見て、あなたはどんなお気持か、あれこれ想像しています。どうかこれからも日本の地質の解明を見守ってくださるようお願いします。 尊敬を込めて 」
当時の地質踏査の困難さについては、ほぼ同時期に日本に来たイザベラ・バードの一連の旅行記で体験済ですが、それにしても超人的な野外踏査を実施したものですね。一緒に歩いた学生も優秀だったのでしょう。nau.PNG

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