與那城美和の 白鳥の歌
「ミワさんの名が世に知られるようになったのは、7年前。
『っすとぅす゜(白鳥)ぬあーぐ』という古謡との出会いだった。
狩俣で遊んだ帰りの青年たちが、サディフガーの近くで
とても美しい女性の唄声を聞いたんだって。
その声に惹かれて近くに寄ってみると、
大樹の枝が天に昇るように伸びていて、
そこに一羽の白い鳥がとまってた。
その鳥が唄ってたのが白鳥ぬあーぐ。
白鳥は卵を7個産んだって。
十日二十日暖めて、ヒナがかえったんだけれど、
その中の1羽がとっても美しい羽を持って生まれてきた。
そのヒナは、他の兄弟はみんな白いのに、
どうして自分だけ違うのと泣き、母親に嘆くわけ。
すると母親は言うの。
そういう風に生まれてきたんだから、気にしてもしょうがない。
だいたい、それが一体どうしたの?と、そんな歌。
ライン川で美しい歌声に魅了された船頭たちが、川の渦に飲み込まれしまうローレライ伝説とは違い、ミワさんの唄は人を救う力にあふれている。
わたしのライブに友人が彼女の友達と来てくれた。
翌日、朝早くから、彼女が泣きながら職場にやってきて、
ありがとう、ありがとうというのよ。
「昨夜連れてった友達、死にたい、死にたいといってたんだけど、
あなたの唄を聴いて元気になったの。明日から頑張って生きていくって!」と。
其の5 祈ることは唄うこと。唄うことは祈ること。 ミワさんの白鳥ぬあーぐその言葉を聞いて、やっぱり唄っててよかったなと思った。」
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この歌は今日の道新日曜版で知った。
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