自伝的小説

嵐山光三郎の自伝的青春小説「口笛の音が聴こえる」1985年。時代は1964~1969年の高度成長期。数百人の人物が実名で登場する。唐十郎、難波律郎、三島由紀夫、横尾忠則、土方巽、安西水丸、檀一雄などなど。オリンピックと全共闘で燃上がった狂騒の時代の雰囲気の描き方がうまい。
「取調べを受けて寝たのが一時半。朝五時に起されて、同房の人に挨拶したら、みんな、ざあっと逃げるんだ。オレが、自衛隊員の服を着ていたから、ビックリしたらしいんだな」 英介、地下室の正月を過してきた唐十郎の顔をのぞき見て、こいつはやっぱり闇の沼都市からの使者だと思った。ビー玉のようなどんぐりマナコは、闇の沼都市への入口だ。こいつとつきあわされたら、取調べの警官もさぞかし、つらかったろうと、ため息が出た。
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