室住正世先生の名前を久しぶりに見た

中性子で鉄筋コンクリート検査 放射性同位元素の小型装置―理研

 橋やトンネルなどの鉄筋コンクリートの劣化を効率良く検査できる小型装置を開発したと、理化学研究所と建設・補修工事企業「オリエンタル白石」(東京都江東区)が15日までに発表した。
 放射性同位元素から放出される中性子を鉄筋コンクリートに照射し、内部反応で生じるガンマ線を検出する方法で、鉄筋を腐食させる塩分の濃度分布を測定する。

 既存の橋梁(きょうりょう)点検車に載せて使える大きさで、来年度に実際の橋を対象に測定試験を行い、実用化を目指す。

時事通信 2021年10月15日18時05分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021101500980
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非破壊検査の新型ですか?
今までは塩分まで分からんかったんだな
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「南北両極氷雪中の塩素の中性子放射化分析」
 室住 正世, Clair C.Patterson
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku1952/19/8/19_8_1049/_pdf

>塩素は質量数35と37の 同位体(存 在 比はそれぞれ75.4%と24.6%)よりなる.
>熱中性子の照射によって 37Clより生成した 38Cl は半減期37.29分をもっ
>て β- 壊変をするが,その際に 1.60MeV と 2.15MeV の γ線を放出する.
>したが って,いずれかのエネルギーをもつ γ線を計測することによって,
>中性子照射を受けた塩素量を求めることができる.
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よくあるのは、海砂を十分に洗わずにコンクリに混ぜ込んで
鉄筋コンクリートの材料にしてしまうことだ。鉄筋が錆びる
もとになる。

コンクリに中性子をあてると、中性子捕獲能力の高い塩素37が
中性子を吸収すれば放射性の元素である塩素38となり、それは
半減期40分程度で、かなり高いエネルギーのγ線を出してβ崩壊
するので、そのエネルギーを持つγ線だけをγ線スペクトロメーター
(ヨウ化カリウムの結晶などの蛍光とその強度を測る装置で)で
測定すれば、材料(鉄筋コンクリ)が塩素を含んでいる割合が分かる
というわけさ。
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2021年10月14日
理化学研究所
オリエンタル白石株式会社
超小型非破壊検査装置「中性子塩分計RANS-μ」を開発
-鉄筋腐食に対するインフラの予防保全に貢献-
https://www.riken.jp/press/2021/20211014_2/index.html


感想:
”3.75MBq以下の252Cf線源”! 中性子発生源である
カルフォルニウム。大学の実験では数マイクロキューリーの
プラスティック封止線源を厳重に使っていたな。

1キューリーは37ギガベクレルだから、
10マイクロキューリーは0.37メガベクレル。
100マイクロキューリーは3.7メガベクレル。

つまり、3.75MBqの線源は0.1ミリキューリーだから、
天然ラジウム0.1ミリグラムぐらいの放射線量だな。

カルフォル二ウムの値段は100グラムあたり約7兆円だとか。
原子炉の起動時に中性子源として使う量はマイクログラム
程度だとか。

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