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誰も時代の制約からは逃れられないが、事実は知りたい。

この本には知らなかったことがたくさん載っている。 ------------------------ "新渡戸(稲造)の他民族に対する軽蔑の眼差しは、台湾だけでなく、朝鮮とアイヌ民族に関する論説にも表われている。新渡戸は朝鮮を「枯死国」と称し、自力で民族を発展させることができず、日本の「世話」がなければ「消滅する運命」,「亡国」に至る…
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ビザールなエゾの地図

"日本の中央政権は、一千年以上にわたって、本州のすぐ北に見えるエゾが島をのぞこうともしなかった。<中略>もう一度あえていうが、津軽からすぐ目の前に見えるエゾ地の全体を探索しようとする人がわたしたちの先祖にいなかったのは、なぜだろうか。<中略>しかし、ともあれ日本人は、みずからの国土、およびみずからの周辺の土地について、他者に向けて発信す…
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「火の山-山猿記」

この小説は海外生活の長い人が書いた手記という形のためか、ふつうには使わないカタカナ英語がよく出てくる。インティマシ、フラジリティ、スティミュレイト、イクスカーション、タイムオブブリス、スタボーンなどなど。それで、普通の日本人ではないという雰囲気が出ている。 1998年の本だが、フラジリティという言葉はその2-3年前にでた「フラジャイル…
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「恋する原発」

東日本大震災の年に発表された小説。高橋源一郎の小説はわかりにくいが、これはスラスラ読める。ちょっと筒井康隆風。中に挿入される震災文学論もすばらしい。完全版「風の谷のナウシカ」があるとは知らなかった。----------------------------内容(「BOOK」データベースより) 震災の被災者支援チャリティーのためにアダルト…
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ニール・ヤング

-----伊藤さんは「魔法の鏡の中へ」のなかでスザンヌ・ヴェガ、ニール・ヤング、ポリスの歌詞を翻訳されています。実際にロックは聴かれるのでしょうか。 高校大学の頃はそればっかり。とくにニール・ヤングとジョニ・ミッチェルとルー・リードなしでは夜の目もあけませんでした。今はぜんぜん聴きません。 「前橋文学館特別企画展・第15回萩原朔…
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植物状態の患者とコミュニケーションを取る

最新の機械を使って、植物状態の患者を調べると、普通に生きている人と同じように外の状況を把握している。反応は出来ないが、語りかけや問いかけは理解できている。ということが判ってきているという衝撃的な本。こんな本を読むと、そういう患者に対する態度は一変するだろう。 「生存する意識――植物状態の患者と対話する」エイドリアン・オーウェン 20…
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日本版枯れ葉作戦とは何か--北海道に撒かれた枯れ葉剤

約30人が集り、ベトナムで使われた枯葉剤が日本製で、しかも日本でも大量に撒かれたり、埋められたりしていたという話を聞いた。初めて聞く話で、しかも札幌でも藻岩のスキー場周辺で1971年に撒かれたという。--------- レイチェル・カーソン北海道の会 第176回学習例会 9月26日(木)16:00~17:50 場所 北大・遠…
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i母の呪いはいずれ解けるよ

この人どの本を読んでも、前向きな人だと感じるなあ。  ”母はうるさかった。ほんとにうるさかった。あたしのやることなすことが気に入らず、こまごまと文句をつけ、干渉した。従わないとひっぱたかれた。不条理だった。どうしてこんなに自分のやり方を他人におしつけることができるかなあと、子ども心に思っていた。どうして娘といえども他人だとわかならいの…
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ここではないどこか

”ここではないどこかに、何かがある-----これが、私たちの精神的支えになっていることもあります。<中略> 「ここではないどこか」にある理想的の姿は、現実に生きている自分を照らす鏡のようなものと考えるといいのですが、それがすぐ実現できるとか、そうなるべきだと考えると、苦痛になったり、どうせダメだからと悲観的になってしまいます。求めてい…
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仕事の成果って、気にしてもしようがない

”内藤:私は美術をやっていて、こういう作品は残るけど、むしろ作品という形になったものよりもこれらをひとりで作っていた何年間かの時間のほうが自分という存在のよすがになるのかもしれない。 茂木:作品は人と共有できるけど、それを作っていた時間というのは他人と共有できないですもんね。そう思うと、なんとなく人はどう生きるべきかっていう誰もが…
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まれに思春期のない人もいるけれど、遅れてくる思春期は数倍たいへんかも

異国で思春期の娘と暮らす母親の奮闘記。思春期って対処法がなく、子も大変だけれど、親も大変だというのがよくわかる。危機的な状況も時期が過ぎるとなんとなく収まってしまうというのも摩訶不思議。---------- 伊藤ふきげん製作所 (新潮文庫)より ”以前、カウンセリングの先生が言いました。子供の「うつ」は、好きだったことに興味をなくす…
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反復の多い音楽は覚えやすい

"だいたい音楽は鳴ればすぐ消える音を聞く者に覚えさせつつ、脈絡をつけていこうとする面倒なもので、その覚えには反復による刷り込みが手っ取り早い。"「音楽放浪記世界之巻」より --------「ヘルシンキ大学の心理学者カルロス・ペレイラの研究チームが行った実験によると、好き嫌いを問わずよく知られている音楽を聞いている時、人々の脳は感情を司…
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体罰による身体能力操作の悪習は日露戦争から

「大東亜共栄圏とTPP 片山杜秀の本-7」より 一般的に体罰的なものというのは、日露戦争より前には見つけられない。でも、日露戦争からあとになってくると、だんだん一般化してくる傾向にありまして<中略>それはたまたまそうなったんじゃなくて、やはり国の、とくに軍の姿勢として、そういう方向が出てくるわけです。 これはスポ根もの「巨人の星」…
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新しい音や新しい言葉なんてどこにもない

”セロニアス・モンクは僕がもっとも敬愛するジャズ・ピアニストだが、「あなたの弾く音はどうしてそんなに特別な響き方をするのですか?}と質問されたとき、彼はピアノを指さしてこう答えた。 「新しい音(note)なんてどこにもない。鍵盤を見てみなさい。すべての音はそこに既に並んでいる。でも君がある音にしっかり意味をこめれば、それは違った響き方…
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饒舌体

「ラニーニャ」より ”するとそのうち、よいしょというたびに、口から息がすっと抜けていくことに気づいた。エクスヘイルって。えーと、日本語で何というのか、息を吐く。反対がインヘイル、息を入れる、息を吸う。 プリーズ、ってケヴィンがいいますから、よーしインヘイル、よーしインヘイルって、ケヴィンがときどきいいます。あたし筋肉が緊張して…
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石川啄木の飛行機

[ニッポンの小説3」の「風立ちぬ」を「読む」の章より 冒頭近く、少年である「二郎」は、夢の中で飛行機を疾走させる。遙か空高く、風を切って疾駆する飛行機を、「二郎」少年は、見つめる。そのシーンを見ていて、僕の唇から、このことばが、不意に洩れ出た。 <見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを。 給仕づとめの少年が た…
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戦前、学校をつくらせなかった

「水俣から」の色川大吉さんの章から--- 労働者には、だいたい小学校卒業の連中を安い工員として雇う。中学校はつくらせない。戦前、水俣には中学校はありませんでした。何故かというと中学校を出ると生意気になって批判するようになるから困るんで、そういうのはよそに行ってくれということで水俣には小学校しかなかった。だから石牟礼さんも中学校、当時の…
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「水俣へ」

「水俣へ」(2018)は1996~2016年の11名の講演を集めたもの。 中村桂子さん 生きものは、過程に意味があるのです。結果ではなくて過程です。<中略>みんな一人一人が生きていることに意味があるのであって、何を行ったかということは一つの物差しで比べるものではありません。 若松英輔さん 昔の日本人は「美し」と書いて「か…
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核のゴミは多くの場所にある

「世界の核被災地で起きたこと」には知らない核の事故の記録が沢山載っている。ただ文章だけで、図表や写真、地図は全く無い。無防備に放置されているプルトニウムの場所は詳しくは公表できないのかもしれない。著者は被爆については楽天的な意見のようだが、これからの除染については悲観的だ。---------反対か、賛成か。推進か、廃絶か。まずは世界中の…
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北大の隠れた歴史ツアー

8月7日当日の朝刊で紹介されたイベントで参加者は少ないと思ったが、30人程集った。 コタン跡地。納骨堂。 6月に出版された「北海道大学もう一つのキャンパスマップ」刊行記念のイベントで執筆者8人が案内役を務めた。企画はこの本の出版社の寿郎社。ツアーの出発地の北大生協書籍部の売上げはこの本がトップで60冊ほど売れているとか。3時間かけて…
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アートは民主主義の根幹にある精神

"北川フラムさんが「美術は人と異なったことをして褒められることはあっても叱られることはありません」と言っておられます。他の世界では、逆なんです。特に教育の世界では。僕、この言葉にふれて、アートって民主主義の根幹にある精神なんだなと思ったんです。” 高橋源一郎編「読んじゃいなよ!」(岩波新書 2016)のなかの鷲田清一さんの発言より …
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ウイルスの本

ウイルスは淡水や海水、人体の皮膚や体内に細菌の数倍~数十倍も生息している。 胎児が異物として排除されないのはウイルスのおかげである。 ウイルスの弱点は熱に弱い事らしいが、高温でも平気な種もある。 ウイルスの研究は生命とは何かの研究でもある。など知らないこと満載の本だった。 A 「ウイルスの意味論-生命の定義を超えた存在」 山内…
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日本の国土には日本一般人国と日本軍人国の二国が併存していた

こんな文章は読んだことがなかった。 「一下級将校が見た帝国陸軍」より 統帥権により日本国の三権から独立していた軍は、逆に、まず日本国をその支配下におこうとした。そして満州事変から太平洋戦争に進む道程を子細に調べていくと、帝国陸軍が必死になって占領しようとしている国は実は日本国であったという、奇妙な事実に気づくのである。」
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楽な道より苦労の多い道を選ぶ人もいる

「生かされてある日々」より 便器を傍らに置き、ギプスベッドに臥たっきりの私に、三浦は結婚しようと言ってくれた。いつ治るかわからぬ私に、結婚しようと言ってくれたのだ。そして待った結果が4年で結婚した。<中略> 首から下は麻痺している星野富弘さんと8年つきあって結婚、その後8年間結婚生活を続けていて、明るくさわやかに生きている昌…
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「村田エフェンディ滞土録」

図書館で考古学者が主人公の「村田エフェンディ滞土録」を見つけて、読む。最後にほろりとする。 登場人物は梨木さんの他の本にもでてくるので、梨木ワールドの一環か。 ときどき、格言が出てくる。その一節。 「ーテレンティウスという古代ローマの劇作家の作品に出てくる言葉なのだ。セネカがこれを引用してこう言っている。「我々は、自然の命ずる声に…
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人間が存在しない世界に向けての歌

ニッポンの小説2はニッポンの小説1より、焦点が絞られてきていて読みやすい。 最後の章に穂村さんの本からの引用が書いてある。 「我々の<今>には「もっと大きな意味で特別」なことがある。それは、人類の終焉の世紀を生きる、という意味である。人類史上もっとも幸福で、しかし心のレベルとしては最低の生活を生き、種の最後に立会おうとし…
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霧社事件

  「霧社の「狂蕃」の各村で、その後、おびただしい数の首つり自殺が続いたのだった。ある村では290名。ある村では140名。ある村では40名。日本の軍隊に殺されるくらいなら、という判断によ自殺だったらしい。なんという数の、首吊り死体!それもほとんどが、村に残された女と子供たちだった!   ある民俗学者による解説も新聞に載っていた。この部…
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「絶対貧困」

石川さんのドキュメンタリー作品はいくつか読んだけれど、よく凄まじい世界に飛び込んでいけるものだと感心する。 -------------------- 10歳の女の子の話が載っている。 「あの女性は私のお母さんなの。お母さんは10人くらい子どもを産んだんだけど、私以外はみんな死んでしまった。お母さんはそのせいでおかしくなって、私のこ…
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摂政・皇太子裕仁親王の暗殺未遂事件に使われた銃

伊藤博文がイギリスで購入したステッキ銃が巡り巡ってテロリストに渡り、裕仁天皇が狙撃された。という話は知らなかった。「狂気と王権」より 【中古】 狂気と王権 / 井上 章一 / 紀伊國屋書店 [単行本]【ネコポス発送】もったいない本舗 お急ぎ便店 著者: 井上 章一出版社:紀伊國屋書店サイズ:単行本ISBN-10:431400705…
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小説についての小説

日本の明治からの小説が何を書いてきたのかについてのメタ小説。 ちょっと前に読んだ「日本文学盛衰史」と似たような書き方で、真面目に読んでいたら随分時間がかかった。読んだからと言って、ニッポンの小説が何か判るわけではないが、良い本を読んだという満足はある。 「ニッポンの小説」 この本はシリーズになっていて2冊目、3冊目が出版されていると…
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