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「レンマ学」

中沢新一「レンマ学」の順番が回ってきたときに、図書館が閉鎖された。早く読みたいが、予定通り4月から開館するのだろうか。
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母の定義

犬を飼うというのは、ここまでしなければならないのか。うんこまみれの日々。とても覚悟がいる。 伊藤比呂美「犬心」2013より。 「それからタケがやってきて、私は「タケのマム」と呼ばれ始めた。違和感どころか、ぎょっとした。犬を産んだ覚えはなかったので。でも、すぐ慣れた。タケが生きるということも、私が引受けなければ、誰も引受けてやれないのだ…
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説経節

ウイルス騒動が終ったら、一度 説経節を生で聞いてみたい。 「ここに訳しだした説経節の現代語版も、またそのとおり、音楽とともに語られるものではなく、目で追われて読まれるもの、ないしはアカペラで、声に出して読まれるものとして作った、作りたかったのでした、そういう身の丈にあった、わたしの説経節を。」伊藤比呂美著「新訳 説経節 小栗判官・しん…
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逃亡ルート

今、低賃金で働いている外国人労働者も、この時とあまり変わらないのだろうか。 ポルトガル人によるサトウキビ栽培は、かれらがアフリカ人を奴隷として連れ出す権力なしには展開し得なかった。栽培者から見れば、奴隷となったアフリカ人は新世界におけるサトウキビ労働者としてうってつけであった。というのも、アフリカ人たちは地元に社会関係を持っていなかっ…
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古典はいつの時代にもよみがえる

古典はいつの時代にもよみがえる、というよりも、どの時代にも新しくよみがえり得るものこそ、「古典」と呼ぶにふさわしいと井筒は考えている。それは読まれることによって、時空のへだたりを超えて現在に新たないのちをおびるものにほかならない。若松英輔編「井筒俊彦ざんまい」2019年 より。井筒俊彦全集をいくつか読んでみようかな。ずいぶん昔「神秘哲学…
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介護民俗学のセンス・オブ・ワンダー

「驚きの介護民俗学」2012年 より。私は、利用者への聞き書きにいつも「驚き」を感じる。話の展開のなかでこれまで聞いたことがないような職業の経験者であることが分かったり、こちらが予想もしなかった人生を背負って生きてこられた方であることを知ったり、あるいは、利用者がふとみせる行動にその方の生活史ばかりでなく時代が見えてきたりする。そんなと…
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つぎはぎだらけのケア

最初の対談で、個人の中に多様性があるのが大人といっているのが、うれしい。多重人格って言われても気にしない。 鷲田清一・内田樹「大人のいない国」2008年より。第5章 大人の作法(鷲田清一)長く介護士をしている友人は、つぎはぎのパッチワークをもじって「パッチング・ケア」と言い、取り繕いや、すり抜けをもっと積極的に評価したほうがいいと言う…
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自衛の意識が最も燃費のいい戦争の燃料である

第一次吉田内閣の時です。野党から「國の自衛権を否定するのか」というような質問をされた吉田茂は、はっきりと「自衛と言う名で戦争が起こったことは多々あります。ですから自衛権は否定します」と答えています。森達也「誰が誰に何を言ってるの」2010年 より。これは2005年に公開された映画「男たちの大和/YAMATO」の佐藤純彌監督との対談での監…
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環境権

この環境権の考え方はなかなか味わい深い。 環境権というものがあるならば、それは人間が環境を保護する権利ではなく、文字通り、「環境の人間に対する権利」に他ならない、とレヴィ=ストロースは明快に断言している。今福龍太著「レヴィ=ストロース 夜と音楽」2011年より。
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数式の読み方は英語に変えよう

確かに数式はいつもなんと読むか、いつもあいまいだった。 a=b   a is equal to b. または a equals b . x + y =z x plus y equals z . a > b a is greater than b . a ≦ b a…
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センス オブ ワンダー

レイチェル・カーソン「センス オブ ワンダー」の一節 人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子供時代をすごすゆかいで楽しい方法の一つに過ぎないのでしょうか。それとも、もっと深い何かがあるのでしょうか。  わたしはそのなかに、永続的で…
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浜田真理子「胸の小箱」

音楽だけを聴いていると、内向的な女性と思えたが、この本を読むととてもそうではないと分かった。音楽で頭角を現すためには、当然の話か。思えば子供の頃から感情を表に出すのが苦手だった。特にネガティブな感情は。愚痴も言えない。感情を出すってどんな感じだろうか。「行かないで」なんて言ったりするのだろうか。口が裂けてもそんなこと言えないなあって、そ…
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ナラ・レポート

先日、テレビで奈良公園のシカを映していた。また、29日に開かれた奈良県の感染症対策本部会議で、知事は12日からの中国人のバスツアー客が成田空港と関西空港を利用し、奈良市の奈良公園に約1時間、立ち寄ったと説明した。ちょうど、津島佑子著「ナラ.レポート」2004年 を読み終わったところだった。冒頭で奈良のシカを殺すところから始まる。こんなこ…
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菊慈童

春湖の(四代目岩井半四郎の菊慈童)。昨年の11月の新聞記事です。熊本県八代市で23日にあった八代妙見祭神幸行列で奉納された笠鉾[かさぼこ]「菊慈童[きくじどう]」の屋根に、たばこの火によるものと思われる焦げ跡が見つかったことが26日、分かった。祭り期間中に何者かが、たばこを屋根の上に投げ込んだとみられる。関係者は「八代の誇りを踏みにじる…
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野生(ワイルド)の人とは、語源的には意志(ウィルド)をもった人のこと

ヘンリー・ソローは昔の人とは思っていた。が、主著「森の生活」を出版したのはダーウィンの「種の起源」より3年前であり、日本ではペリーと日米和親条約が結ばれた年で、つまり江戸時代の人だ。40半ばで亡くなった年に、新渡戸稲造や森鴎外が生まれている。歩くことは、空間の移動であることを超えて、認識の大きな飛躍をもたらす身体知の技法でもあった。下界…
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シンガポール人のアイデンティティ

シンガポールのディック・リーは中国人でありながらマンダリン(北京官話)をしゃべれないマレー化した中国人。不思議に混ざり合った文化的帰属の意識を、彼は英語でこんな風に歌う。 伝統と国際社会 僕のオリエンタル・ハートから 湧き上がるフィーリングを 僕はいったいどう受け止めたらいいのか 東洋人のプライドを守るのか? それともそ…
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景教の石碑

781年建立の石碑は長く地中に埋もれていたが、明末に発見された。大秦景教流行中国碑と呼ばれている。材質は黒い石灰岩で碑高2.76メートル、基底部幅約1メートル、同厚さ27センチメートル。この石碑にまつわる奇譚を含めた12編を読む。中野美代子さんの「ザナドゥーへの道」(2009年)は大航海時代の冒険譚の傑作で、よほどの博識でないとこんな話…
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白い葉裏が風を受けて翻っていく

はあほんとうに、あれを見ていますと、私はむかし木であったというふうにやっぱり思ったりいたします(笑)。私来ましたっていう感じで。どう言えばいいのか、友達よりももっと近い感じです。海から来ましたって軀がいうんですよ。あの海からずっと上がって山に、私、海から来ましたという感じです。島尾ミホ・石牟礼道子対談「ヤポネシアの海から」2003より。…
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『週刊読書人』の「年末回顧鼎談」

(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教には)重要な共通性があります。それは「自分たちの生活形式が神の意志を裏切っていないかどうか」を再帰的に観察する「心の習慣」です。日本人は、絶対神がないかわりに八百万の神、分かりやすくいえば妖怪たちに囲まれています。でも妖怪は、環境が変わると種類が変わる。<中略>アニミズム的感受性は生活形式の同一性を支え…
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春隣

だれかどこかで何かささやけり春隣これは「快楽としての読書」丸谷才一 2012 で紹介されている俳句です。冬隣はちあきなおみの曲で有名ですが、春隣はあまり知られていない。と思ったが「春隣」という歌もあるらしい。
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南相馬市小高区

健康で頑丈な肉体と変形してしまった強靱な精神は、家族の気持ちや誇りを踏みにじり、困惑に追い込んでいるなどとはこれっぽちも思わなくて、あるいは自分が一番賢いと信じ切って楽観的だったからこそ、身の回りの人に過酷の鞭を浴びせているとは気づかなかったに違いありません。 それとも、彼女は力まかせに混乱を生きるという術しか知らなかったのでしょ…
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奄美のコウマブリ

コウマブリは初めて知りました。人が死ぬ前には、その人の葬られるべき墓場所で、イケ(墓穴)を掘る音などがするのが聞こえる。これは普通人にも体験されることであるが、特に「コウマブリ」と称する霊能の発達した人には、葬式の行列の旗が見えたり、または、墓掘り人衆の姿まで見えると言われる。 ここで面白いのは「コウマブリ」という語である。平安時代に…
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霊的なものの切迫

暴力的なもの、攻撃的なものは、映画とか漫画でもあまり見ない方がいいって。僕たちは娯楽として消費しているつもりでいるけれど、そこで見た血なまぐさい映像は心のどこかに残る。荒々しい映像や心象に心は影響される。だから、ネガティブなものはできるだけいれない。不安とか、怒りとか、恐れとか、切迫してきたら、瞬間的にパッと切る。 土大夫を養うに…
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守礼之邦

「天地に燦たり」より。 この扁額は、ずっとここにあり続ける。 もし焼かれても砕かれても、また掲げられ、 訪う者を出迎え、この島が「守礼之邦」だと示し続ける。 きっとそうだと思った。 そうでないならそうあってほしいと心から願った。 首里城が焼けたあとで、この本を読んだからか、少し希望が湧いてきた。
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孤独な荒野のオオカミ

” 川村湊:津島さんは自分の先祖はオオカミだと思っていたのかもしれません。しかしそのオオカミもまた、チンギス・ハンのような蒼きオオカミ、格好いいオオカミではなくて、何かもうちょっとはずれたような、決して強いオオカミではない。孤独な荒野のオオカミ。そういうオオカミに対するトーテミズムのようなものが津島さんの文学の根にあるのではないかと思…
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すばらしい伝記「鶴見俊輔伝」

”「なんで、そんなに速く読めるんですか?」 と、隣の席にいた鶴見に訊いたことがある。 「スキーみたいなものじゃないかな」目を上げて、ひと呼吸置き、彼は答える。「ゲレンデの上から見渡すと、雪原の全体の地形が目に入ってくるだろう?」 書かれていることが”地形”をなして見えるーーということらしいのだった。” ---------…
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出雲は面白そう

" 旧知の女性ピアニストは、ハンガリーのリスト音楽院に留学していたときの出来事を話してくれた。 「彼らは楽器を片手に、いつでも音楽遊びをしているような感じなんですよねえ」 「彼ら」とはかって「ジプシー」と呼ばれたロマ人のピアニストやバイオリニストたちのことだ。 「楽器を弾きながら、「ほら、今のフレーズのほうがモーツアルトよりずっと…
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わたしは何者?

”自分の親友が何者か(who)と考えるのは、突き詰めれば、親友たちがどんなふうか(how)と考えることではないかと私には思えるーどんなふうに微笑むか、どんなふうに話すか、どんなふうに笑うか、どんなふうに耳を傾けるか、どんなふうに傷つくか、どんなふうに心を分かち合うかなどと考えることだ。それぞれの友人の奥底にある本質は、数え切れないほどの…
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魔鬼城と呼ばれるヤルダン地形

”魔鬼城とは、風蝕土堆群を意味するヤルダン地形のなかでも、風蝕された土堆が高層ビルほどの高さで点在し、夜はその土堆群が風によって無気味なうなり声を発するため,あたかも魔鬼が住む城のようだとして恐れられているところである。 ジュンガル盆地には、このウルホのほかにも魔鬼城と称せられているところが二三あるし、天山より南の広大な塔里木盆地に…
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誰も時代の制約からは逃れられないが、事実は知りたい。

この本には知らなかったことがたくさん載っている。 ------------------------ "新渡戸(稲造)の他民族に対する軽蔑の眼差しは、台湾だけでなく、朝鮮とアイヌ民族に関する論説にも表われている。新渡戸は朝鮮を「枯死国」と称し、自力で民族を発展させることができず、日本の「世話」がなければ「消滅する運命」,「亡国」に至る…
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