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戦前の日系2世3世の歌手

最初にやってきたのは3世の16歳、川畑文子。昭和7年来日。来日早々から大評判となったため、それ以降、多くの日系2世3世がやってきた。 上海リル 川畑 文子(かわばた ふみこ、本名:橘 文江、たちばな ふみえ)1916年 - 2007年)は、昭和戦前期にアメリカと日本で活躍したハワイ生まれの日系三世のダンサー、歌手である。当時売出し中…
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やりたくないことはやらないほうがいい

いまは雇用環境が悪化しているために、過労死寸前まで働かされている人がたくさんいます。そういう人は、一度病気に倒れてからようやく生き方を変えるということになる。 そこまで我慢するのは、申し訳ないけれど相当に身体の感覚が鈍っているということです。「こんなところにいたらそのうち死んでしまう」ということは、働き出してしばらくすればわかったはず…
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文学のふるさと

そもそも童話が子供のための話とされるのは、まだ実社会に馴化されきっていない者に、いわば世界の原理を模型として伝える機能があるからで、それは数学のように法則は示しても対他的交渉のバランスとか塩梅、斟酌、駆引き等の、場に合わせた現実的配慮を教えるものではない。だからこそそこには他者の「思い」に敏感に反応せよという圧力がない。公理のように無情…
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偶然

国家公務員倫理規程違反の疑いがある会食事案が計13人のべ39回あった。うち11人を処分する見通しだ。 最近のニュース この騒ぎを起した咎で、芳仙堂使用人と安蔵配下の手下を含め、総勢十三名が捕縛され、うち十一名の極刑は確かなものとなった。 西條奈加「金春屋ゴメス」2005年より。
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「鋼鉄の叫び」

これは特攻隊員のあらまほしき後日談を核とする物語で、最後の章で一気にすべてが明らかになる。ストーリーテラーとしてさすがにうまいと思ったが、如何せん、511ページと長すぎる。鈴木光司「鋼鉄の叫び」2010年 。巻末の参考文献の中に山本七平「日本はなぜ敗れるのか-敗因21ヵ条」があり、なるほどと思った。この作者の「下級将校の見た帝国陸軍」は…
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地獄とは

「地獄とは、希望(のぞみ)の絶えた世界です。希望のないまま無為に時を過ごす。それこそが地獄というものなのです。」 たとえ針山を登っていても、いつかは頂にたどり着き、この責め苦から解放される。その望みさえあれば、どんな艱難辛苦があろうとも、地獄にはなり得ない。逆に天国と見紛うような場所であろうと、胸に絶望しかなければ、やはりそこは地獄に…
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ホーボー

1920年海太郎は、当初留学したオベリン大学を、英語力の不足で授業について行いけず早々に退学。あとは3年あまりのちの帰国まで、中西部、東部の都市を放浪し、職業を転々としながら過した。米国では長距離列車を使って渡り歩く浮浪者たちを「ホーボー」と呼んだが、これは日本語の「ほうぼう」つまり”あちこち”に由来する言葉だという。海太郎も、ときにそ…
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虎落笛

宇江佐さんは函館に住みながら、どうして江戸の風物自然をうまく表現できるのだろう。その疑問は、ご自宅近くの夜道を歩いているときに氷解した。津軽海峡からの風を受けて松の梢が高い音を虚空に鋭く響かせていた。初めて聞く本物の虎落笛だった。東京から消えた江戸の自然が生きている。古き良き人情も消えていない。宇江佐真理「憂き世店 松前藩士物語」の解説…
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実学と虚学

実学とは、自分が人間的に生きる姿、人生の価値を高からしめる姿、それを求める心に忠実に従って教えを求めること。 虚学とは、自分が社会的に生きる姿、社会での自分の価値を表面上高からしめる姿、その利害を求める心に従って教えを求めること 保阪正康「実学と虚学 ---(学び)は人をどう変えるか」2001年より。
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スーパーの味噌はなんで腐るか

手前味噌、自家製梅干しなど、ちゃんと菌の生態系ができている発酵食品は、きちんと手入れすれば、延々と腐敗しません。 ところが、保存剤でいったん無菌にしたスーパーの味噌は、その薬品の効力が消えたとたん、腐敗菌に冒され、あっという間に腐り始めます。 だーかーらー「賞味期限」なんてとぼけたことを決めた法律があるんです。誰のために?企業のため…
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「負けしろ」

日本には水があり、森があり、田畑があり、海には魚介類がいる。自然からの贈物をつつかしく享受していることに甘んじれば、私たちはそれほど必死で金儲けしなくても、なんとか生きていける。日本には経済成長しなくても生延びられるという「負けしろ」がある。けれども、その事実を政治家もビジネスマンもメディアも決して認めない。日本列島には豊かな贈与者とし…
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「島唄の奇跡」

沖縄のハンセン病については初めて知った。明治の初めに日本に来たイザベラ・バードはハワイに旅行したときにハンセン病患者について触れていたが、それを読んで、世界中に広がっていたんだと思ったことがある。19世紀にハワイで激しい流行がみられた。政府は棄民政策をとり、モロカイ島に患者を隔離・定住させた。1873年にハワイで布教をしていたダミアン神…
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人新世

「未来のルーシー」に人新世に触れている箇所がある。「人新世」というのは、人間が環境から離れた存在で、人間が環境を管理・支配していくという発想である点で、西洋由来と言えます。しかし実際には、人間が環境により操作され、コントロールされ、改変されていくわけです。それが現在起っていることで、人間が環境をつくり変えればつくり変えるほど、人間がつく…
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霊的規範

ナチス・ドイツがソ連と開戦したときのことだった。ドイツ大使フランツ・フォン・パーペンは、ロンカッリに接近し、教皇がドイツへの支持を明言するよう働きかけを依頼した。このときすでにロンカッリはローマ教皇庁にある影響力を有していた。 今日からすると奇異な依頼にうつるかもしれない。ナチスは、カトリック教会が自分たちを支持する可能性があると考え…
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たこの目

タコは偏光を感知できる。色は一色でおよそ470ナノメートルの波長(青色)を感知できる。また、タコの目は盲点を持たない。池田譲「タコの知性」より。
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早く家へ帰りたい

サイモン&ガーファンクルの「早く家へ帰りたい」この歌にくりかえし出てくる言葉。I wish I was homeward bound「もし、今のこの旅が、うちへ帰る旅の途中だったら」という意味である。原詩のタイトルは「Homeward Bound」、邦題は「早く家へ帰りたい」。<中略>しかし、この邦題だと単なる願望を表しているだけである…
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西暦には0年がない

紀元前1年の次の年は、紀元後1年だ。 なぜ西暦0年がないのか。 「笑う数学」によると西暦が使われ始めたのは紀元後500年代。0という概念が西洋に伝わったのは紀元後800年代。つまり西暦が始ったときには、0はまだ西洋に存在しなかったのだ。-----と書いてある。 0が伝わった後になぜ修正しなかったのだろうか。こちらの方が不思議だ。
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年長者のつとめ

内田樹「生きづらさについて考える」を読む。これはコロナの前に書かれた’エッセイのコンピレーション本’で、相変らずユニークな発想がてんこ盛りです。第4章「平成から令和へ生延びる私たちへ」のなかの「ニッポン「絶望列島」化---「平成」の次を読み解く」と、「再びアメリカに敗れた日本---「平成」を総括」がとてもユニークで、読んでいるうちにとて…
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rainbow(虹) と fogbow(白虹)と二・二六事件

虹は水滴の大きさで見え方が変る。水滴の半径が0.5~1mmと大きければ、紫や緑、赤がはっきり見えるが、青色は薄くなる。水滴が小さくなるにつれて赤は薄くなり、半径0.1~0.15mmでは赤は見えなくなる。そして水滴が半径0.03mmで白みを帯び、0.025mm以下(霧)になると色が分かれなくなり、白く明るい半円が見えるようになる。これを白…
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聖なるズー

この本はちょうど1年前に出版され直後に予約したが、図書館の人気が高いのか、やっと手元に届いた。自然や動物との共生について、自分の偏見がガラガラと壊れる貴重な読書体験だった。開高健ノンフィクション賞作であるが、審査員の一人、田中優子さんとの対談の中で田中さんがこんなことを言っている。今、石牟礼道子論を書いているとして、そこで私が感じるのは…
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「政治家の話し方」

側頭葉に損傷のある人々が、言語能力を失っているのに異常に多弁になるケースはよく見られます。そういう人たちは自分の発言を、以前より激しく判断しなくなっていることが多いです。我々はそれを”政治家の話し方(ポリティシャン・トーク)”と呼んでいます。たくさんの言葉を話していても、内容はないということです」ヘレン・トムスン「9つの脳の不思議な物語…
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自伝的小説

嵐山光三郎の自伝的青春小説「口笛の音が聴こえる」1985年。時代は1964~1969年の高度成長期。数百人の人物が実名で登場する。唐十郎、難波律郎、三島由紀夫、横尾忠則、土方巽、安西水丸、檀一雄などなど。オリンピックと全共闘で燃上がった狂騒の時代の雰囲気の描き方がうまい。「取調べを受けて寝たのが一時半。朝五時に起されて、同房の人に挨拶し…
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すごい記憶力

野坂昭如「新宿海溝」は若い頃の自伝的小説で、そのなかにこんな文章がある。 まだ平凡パンチのデスクだった後藤明生、澁澤龍彦の妹で、女性週刊誌の記事を書く澁澤佐知子の二人は、酔うと軍歌を唄った。二人とも、おそろしくその歌詞を諳んじていた、「軍歌は、1番や2番だけ唄っても、その神髄にふれたとはいえない、橘大佐なら最後まで、たとえ何時間かかろ…
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知るとはいつも、思い出すこと

突然、ある出来事が人生の意味を説き明してくれる、そんな経験は誰にもあるだろう。そのとき、私たちが、「わかった」と過去形でいうのは、ずっと前からすでに、答えが自らの内にあったことにもまた、同時に気がつくからである。知るとはいつも、思い出すことであり、すでに知っていることの自覚にほかならない。若松英輔「不滅の哲学 池田晶子」より。おすすめ…
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太鼓の音に足の合わぬ者をとがめるな。

太鼓の音に足の合わぬ者をとがめるな。その人は、別の太鼓に聞き入っているのかもしれない。 レイチェル・カーソン北海道の会 第183回学習会。10月22日。話題提供 近藤務代表 「レイチェル・カーソンから学ぶ~生物多様性と教育」の資料より。 もとはソローの「森の生活」にある一節を、かって鶴見俊輔が自分流に訳したものらしい。
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ケプロン日誌

北海道開拓のグランドデザインを担当したケプロンの日記で、おやっと思ったこと。。 1・北大の前身の農学校は札幌ではなく、ケプロンが居た当時は七飯町に予定されていた。「敷地はすでに一部整地して柵が立っている。しかし現在のところ、仕事がこのまま進展するかどうかは疑問である。」--ガルトネル事件の影響だろうか。 2・「ナウマン伝」では、ケプ…
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青山(せいざん)は墳墓の地

知らなかった。青は「青年」「青春」など、若く瑞々しい「生命」の発露を表す一方で、反転して「死」も表すのだという。青山とは人が死んで葬られる墳墓の地のことだ。 そして青い空や青い海原は、人間の「命」が還っていく所にもなる。村田喜代子「飛族」より。 「人間(じんかん)到る処青山(せいざん)あり」という慣用もある。世の中その気になれば何処…
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放射能測定マップ

山の手図書館の新着図書コーナーに「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集 2011年のあの時・いま・未来を知る」2018年 があった。ネットで調べると市内の図書館では10冊に増えている。
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分りやすいものには嘘がある

わかりにくいと怒る癖(に)、わかりやすいものに、人は魅力を感じない。それは、わかりやすいものには、どこかウソがあると、わかっているからである。だが、そのわかりやすいもので世の中を律したほうが、生きやすい。それが分別である。世の中は、この分別でまわっている。しかし分別はニセだから、迷いが生じたとき、人は苦しむ。草森紳一(「穴」を探る(荘子…
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樹霊のこと

本州の神木は、杉、楠が双璧で、銀杏がそれに次ぐ。いずれも樹齢千年をこえ、お化けとしかいいようのないものだが、北海道の神木は、もうひとつ迫力がない。地上にはじめて生育した樹木は、ハルニレだと神話ではされているが、アイヌ民族が北海道を独占していた時代はともかく、本州から移民してきた人々は、樹齢としてあがめなかったような気がしてならない。草森…
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