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「赤星鉄馬 消えた富豪」

この本は赤星鉄馬の評伝です。ほとんどの人は世に知られず死んでいくが、この人はあえて目立たないように生きたようだ。明治15年に生れ、昭和26年に68歳で死去した。1代で巨万の富を築き上げた薩摩閥の武器商人の長男として生れ、アメリカの大学を卒業し、高額の資産を基に多くの事業を行った。ブラックバス、ゴルフクラブ、釣りの世界では有名だったらしい…
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「参院のドン」元労相の村上正邦さん死去、88歳

ちょうど今読んでいる菅野完著「日本会議の研究」にこの人の名前はよくでてくる。 みんな真剣に怒っていた。特に、大原さんは怒っていたね。椛島まで真剣に起っていた。あのときは、みんな真剣だった。もうどうも手がつけられないんで、「参院では可決させない」と約束して、その日は帰ってもらったんだ」 1995年のあの日、「参院のドン」と呼ばれた村上…
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「ぼくが見つけたいじめを克服する方法」岩田健太郎

この本が出版された頃、この本の紹介がてら、若いときの著書のエピソードを先輩女医がSNSで書いたのを読んで、いつか読んでみたいと興味があった。若いときからコミュ障でいじめられっ子だったらしい。本の中では空気をあえて読まないフリをしていると書かれているが。岩田健太郎さんはすでに共著や翻訳も入れると70冊近くの本を出している多作の医師。 …
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[「雪の練習生」

ところがその同じナマケグマが二度目に顔を合せると厳しい顔で、「君は意味も無くその辺を歩き回ったり、ショーをやってみんなを喜ばしたりしている。そんな人生に意味はあるのか」とつっかかってきた。「そういうあなたは一体どうゆう有意義なことをして毎日を過しているんですか」と聞きかえしてやると、「怠けているのさ」という答えが返ってきた。「怠けるとい…
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「ナウマン伝」

昨年発行された「ナウマン伝」を紹介した。いろんな資料を追加して話しをしたら40分の予定時間をかなり超過してしまった。帰りに先輩から良かったと言われほっとした。 第148回 最終間氷期勉強会のお知らせ     日  時:2020年 8月 29日(土)、午後1時~5時  場  所:札幌市北区民センター(北25条西6丁目1番1号)…
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まぶたがピクピク動く

眼瞼(がんけん)けいれん というらしい。 「最近私は、薬物性眼瞼けいれんの予備軍ともいうべき症例を早期に発見するために「ベンゾジアゼビン眼症」という用語を提唱しています。この薬ではないかと自分で気付き、断薬したことで完全に改善した患者について前述しましたが、この例は、非常に早期に発見すればこの難病も改善させられる可能性を示しています。…
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「不許可写真」

草森紳一「不許可写真」(2008年)文春新書 は膨大な戦時中の写真を閲覧して作った作品。 「戦争は、所詮、殺戮合戦である。兵器は殺人のためにあり、惨劇は大前提である。死体写真は論外の「不許可」となるのは、綺麗な戦争というものはないからである。にもかかわらず、「不許可」にして、あくまで死者なきが如く綺麗事に見せるのが、戦争宣伝である。…
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「星夜航行」

上下2巻の分厚い本だ。主人公は架空の人物かと思って、読み終えたが、実在の人物らしい。森鴎外の短編小説「佐橋甚五郎」がその根拠らしい。家康のもとから姿を消した甚五郎が後年、朝鮮国からの使節団の一員として家康の前に出現する話。「星は雨や曇りの日には見えませんが、一定の軌道で動きます。人生には変転がありますが、どんな立場になっても心の指針がぶ…
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記憶は誤りやすい

George Harrison - My Sweet Lord (Official Audio) The Chiffons - He´s So Fine オリヴァー・サックスの遺作「意識の川をゆく」の「記憶は誤りやすい」のなかで、「心や脳内には、私たちの思い出の真実を、というか少なくとも事実と一致する特徴を、保証するメカニズムはない…
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人類が生延びたのは、二足歩行と高い体温調節能力のおかげ

四足歩行の動物の体内換気は一完歩(四肢のどれかが着地してから、次にその肢が着地するまで)ごとに1回の呼吸に限られる。背と腹の間の内臓が胸腔をリズミカルに伸縮させるとともに胸骨と胸腔が前肢への衝撃を吸収しなければならないからだ。 一方、人の呼吸の頻度は、一歩の頻度に対して自在に変えることができる。 要するに、四足歩行では最適なス…
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天界の葡萄とリンネソウ

今福龍太編「むかしの山旅」の大平晟著「ヌタプカムウシュペ山」1913年 を読む。大雪山はかってヌタプカムウシュペ山と言ったらしい。昔の文章は漢字が難しくて読むのに骨が折れるし、パソコンで一字一字入力するのに文語体はとても時間の掛る作業だ。当時の登山者は博物学を勉強しており、地形、地質、植物、動物について博識であったようだ。というか博識っ…
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「孤宿の人」

宮部みゆき「孤宿の人」を読む。孤宿って作者の造語らしい。最後にほろりとさせられた。あとがきでは「もともとこの作品の発想の素は、”妖怪”の異名で知られる幕末の幕臣鳥居耀蔵が、罪を受けて讃岐丸亀藩に長預となり、明治元年に大赦を受けるまで、そこで流人生活を送ったということにありました。」と書かれている。耀蔵は20年以上、丸亀藩に幽閉されている…
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「ナウマン伝」

矢島道子「地質学者ナウマン伝 フォッサマグナに挑んだお雇い外国人」2019を読む。ライマンが北海道の地質図を描き、ナウマンが東北~九州の地質図を作ったことくらいしか、ナウマンについては知らなかったが、この本はそのドイツ人ナウマンの詳細な伝記。20歳で大学を卒業し、21歳(明治8年)で来日。23歳で初代の東大教授となる。明治18年に日本…
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宝島

真藤順丈「宝島」を読む。Audibleは経験したことはないが15時間で読めるらしい。沖縄の方言が随所に出てくるが、東京生れとか。沖縄を舞台の小説は池上永一以来だけれど、作風はかなり違って、船戸与一に近い。英語のタイトルがHERO’s ISLANDとなっている。とにかく熱い小説で一気に読んだ。ウタキが隠し味になっているが、現実のウタキは人…
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デクノボー

今福龍太は知らない世界を紹介してくれるが、いつも難しい。「宮沢賢治 デクノボーの叡智」は表面的にはすんなり読めるが、文学的修辞の裏で主張したいことの本意が分らないので、何かもどかしい。すばらしくいい本であることは間違いないんだけれど。こんな文章がある。私は、賢治とともに、人間が「われわれ」の論理から脱して、愚者の共同体の本当の故郷がある…
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イザベラ・バードの通訳者イトウの物語

明治初期に日本の国内を旅行したイザベラ・バードは多くの国を旅行し、多くの本を書き、世界でも有名である。しかし、日本で通訳者として同行したイトウは長い間、その人物像は不明であったが最近は少し明らかになった。このイトウを主人公にした小説に中島京子「イトウの恋」2005年があるのを知り読んでみた。イトウの日記が見つかり、その経過と日記の内容の…
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花では原則的に色が染まらない

こんなことは知らなかった。 志村:どんな花も色が染まらないのに、紅花だけが、色が染まるんですよね。 石牟礼:そのように、お書きでしたので。 志村:特別な神様のご意志が、そこにあるような気がするの、紅花には。蘇芳は木の幹ですし、茜は地の根でしょ。 石牟礼:根とおっしゃいますね。 志村:ですから、それぞれの分野で役割が違うと思うん…
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古井由吉

古井由吉の小説を初めて読む。図書館にあった「夜明けの家」と「陽気な夜まわり」。いずれも短編小説集。普通の小説と違って、どうもカメラの焦点が合わないような、情景などどうでもいいようで、粘着質な書き方で、現実と虚構のあわいを表現しているのだろうか。耳も遠くなるにつれて、季節ごとに静まりは確かになり重くなり、人がどこへ紛れこんでいようが、いく…
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「人新世とは何か」

この本は2013年に書かれた原書を2018年に翻訳したもので、副題は「地球と人類」の思想史。人新世はAnthropocene(アントロポセン)の日本語訳でじんしんせい又はひとしんせいと読む。Anthropoceneのanthroposは人間を意味する英語接頭語(例えばanthropology 人類学)。ceneは新しいを意味する地質学分…
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[「菊慈童」

円地文子「菊慈童」1984年。古典文学に詳しい著者の78歳頃の作品。登場人物も70代や80代の人が多い。 人が“老いて生きる”とは何なのだろうか。養女夫婦に家を追い出され、若い男に情愛を傾け死んでいった八十四歳の田之内せき。菊水を飲み、八百年美童の姿を保ったという「菊慈童」を八十歳を過ぎた今、最後の力で演じようとしている能役者桜内遊仙…
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「何も持たずに存在するということ」

角田光代2008年の随筆集。 私はきっと、父がどんな男だったのかは知らないままだろう。それは彼がもういないからではなくて、だれかと関わるということはそういうことなんじゃないかと思うのだ。知り得ない人を、その存在も不在もまるごと引受けることではないのかと思うのだ。 (The Last Waltz )の最後に歌われる、”I shall …
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銀河鉄道の父

これはまだ図書館が利用できたときに借りた本の1冊、予想以上に面白かった。宮沢賢治の父の物語というより、息子を溺愛する父となかなか正業に就けない息子の物語だ。作者はどちらに肩入れすることなく、二人の関係を暖かく描いていく。息子であるのも大変だけれども、父親になるというのはさらに大変なことだ読みながら考えさせられた。コロナ後の世界ではどんな…
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ビートルズの幽霊

「ビートルズの幽霊」(2010年)はジョンレノンを追い、9都市を廻って書かれた旅行記。オノヨーコをこれほど悪様に書く人は少ないかも。新しい知見はあまりなかったが、都市の雰囲気は伝わってきた。------- 小さくして父を亡くした子供たちは大変だっただろうなあ。二人ともシンガーソングライターになっているのは知らなかった。 ジョンレノン…
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「評伝 石牟礼道子」

簡単に読めるかと思っていたが、ずいぶん時間が掛った。石牟礼道子全集が出版され始めた頃、非常勤講師をしていた北海道工業大学の図書館に次々と届いていて、それを読むのが楽しみだった。著者の米本さんは晩年の道子さんに了解を取付け、何年もの間、繰返しインタビューをし、周囲の人々にも会い、関係図書も目を通してこの本を書いた。そのためか、いろんなエピ…
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札幌市の図書館は再閉鎖

4月14日から5月6日まで札幌市の図書館は再度閉鎖になった。12日(日)の緊急宣言を受けての措置らしい。13日(月)は新聞が休みの日で、札幌のどの施設が休館になるか詳細は不明だった。図書館も休館になると思い、13日に借りに行ったが、駐車場はガラガラだった。明日から休館との張紙もまだ見当らなかった。1日の猶予じゃ周知は難しい。今回はこれま…
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「熱源」

今評判の川越宗一「熱源」を読む。作者の視線は一作目の「天地に燦たり」と同じように「読者の心に「熱」を残さずにはおかない」かすかな希望を見据えている。例えば最後の章では--もしあなたと私たちの子孫が出会うことがあれば、それがこの場にいる私たちの出会いのような、幸せなものでありますように。と言わせている。 読後の感想は津島祐子「ジャッカ・…
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「レンマ学」

レンマという言葉は普通聞いたことがない言葉である。しかしジレンマやテトラレンマなら聞いたことがある。ギリシア語でジは2、テトラは4を意味する。テトラレンマは古代インド哲学の言葉で漢字では四句分別と書く。肯定、否定、肯定且つ否定、肯定せず否定せずの4つの考え方を表す。エピローグの最初にこう書いてある。「レンマ学」は粘菌と「華厳経」の出会い…
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図書館の再開

札幌市図書館からの連絡 図書施設の一部サービス再開について~4月1日(水曜日)から予約済みの資料の貸出、返却のみ再開します。本棚の本の閲覧・貸出などはできません。事前に貸出の予約をし、受取館に届いた資料が借りられます。 札幌市電子図書館は、各ご家庭のパソコンやスマートフォンで電子書籍をいつでもご利用できます。 ----------…
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「レンマ学」

中沢新一「レンマ学」の順番が回ってきたときに、図書館が閉鎖された。早く読みたいが、予定通り4月から開館するのだろうか。
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母の定義

犬を飼うというのは、ここまでしなければならないのか。うんこまみれの日々。とても覚悟がいる。 伊藤比呂美「犬心」2013より。 「それからタケがやってきて、私は「タケのマム」と呼ばれ始めた。違和感どころか、ぎょっとした。犬を産んだ覚えはなかったので。でも、すぐ慣れた。タケが生きるということも、私が引受けなければ、誰も引受けてやれないのだ…
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