デクノボー

今福龍太は知らない世界を紹介してくれるが、いつも難しい。「宮沢賢治 デクノボーの叡智」は表面的にはすんなり読めるが、文学的修辞の裏で主張したいことの本意が分らないので、何かもどかしい。すばらしくいい本であることは間違いないんだけれど。こんな文章がある。
私は、賢治とともに、人間が「われわれ」の論理から脱して、愚者の共同体の本当の故郷があるかもしれない可能性を、探求してみたいと思うのです。その愚者の国を追放し、狡知というという偽りの知性によって己の世界を構築し、それをもって唯一の「われわれの世界」であると思い込む傲慢からは身を引離して。希望という言葉がデクノボーのためにとってあることを、いつか発見できる日が来ることを夢見ながら。
これは生身の人間の話ではなく、遠く離れた銀河宇宙の果てに見いだされるような可能性のことでしょうね。誰かオリバー・サックスのような形で「愚者の共同体の本当の故郷があるかもしれない可能性」を描いてほしい。dekキャプチャ.PNG

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