分りやすいものには嘘がある

わかりにくいと怒る癖(に)、わかりやすいものに、人は魅力を感じない。それは、わかりやすいものには、どこかウソがあると、わかっているからである。だが、そのわかりやすいもので世の中を律したほうが、生きやすい。それが分別である。世の中は、この分別でまわっている。しかし分別はニセだから、迷いが生じたとき、人は苦しむ。
草森紳一(「穴」を探る(荘子の勉強))より。
荘子は、わが身を忘れて生きることが、最高の境地だとするのは、そういう時、なまじの分別知、世間知が働いていないからである。わが身を忘れるとは、分別の溶解、分別の無化、穴そのものになってしまうことである。積極的にむなしく生きるのが、荘子である。そんなことが可能かというものだが、そこを、やれると無理やり主張したからこそ、荘子哲学は、今も生命を保っている。

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