句読点のない文章

読みにくいかと思ったが、そうでもない。
初めて 原稿用紙と原稿用紙の間に 文字と文字の間に その隙間から吹いてくる隙間風のようなに気づいて そんな馬鹿なと思い けれど 好奇心を抑えることができずに 覗き込んだのはいつのことだったろう そこにはなにもないはずなのに ないもないはずの場所から 冷たい風が吹いてきて それから声のようなものまで聞えてきて わたしは耳を閉じ 眼を瞑り 今日はここまでにしよう きっとこれは根を詰めすぎたからに違いないと思った ゆっくり眠り 体と心を休めてからまた書くことにしようと思った わたしは1週間の間 ほとんど眠ることもせず ある猟師と熊のお話を書いていたのだ
こんな文章がこの後 さらに2倍ほど続く。この本の中ではいろんな文体が実験小説のように配置されている。全563ページ。高橋源一郎「銀河鉄道の彼方に」2013年 より。gin.PNG

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