ウイルスは生物か

【生物】ウイルスは生物か;巨大ウイルスの研究から

1+1 :とうやこちょうφ ★ [] :2012/09/30(日) 00:43:03.01 ID:???
巨大ウイルスは細胞性の生物と共存し、古細菌(アーキア)、細菌(バクテリア)、真核生物とは異なるスーパーグループを形成している
BMC Evolutionary Biology 2012, 12:156 doi:10.1186/1471-2148-12-156

(ものすごくざっくり:ウイルスは生物ではないことになっているが、巨大ウイルスの研究からは、実はウイルスも系統樹の中で4つ目の上界として生物に分類されるべきだ、という主張)

背景
細胞性生物に匹敵する粒子の大きさやゲノムサイズ、DNA翻訳機構を持つ巨大ウイルスが発見され、またこれにウイルス寄生物(virophage)までも発見されていることよりその起源については考えさせられべきものがある。
ウイルスは明らかに生命の古い形であり、系統樹に組み入れられるべきものであろう。

結果
細胞生物と巨大ウイルス(DNA2重らせんと中~超大型プロテオームを持つ)の、プロテオーム(どんな種類の蛋白質を持つか)やタンパクドメインの進化を比較して系統樹を再構築してみた。
プロテオームの系統樹では、ウイルスは古細菌、細菌、真核生物に次ぐ「第4の上位群」あるいは上位界ということになる。ドメインの系統樹からは、ウイルスは原始的で圧倒的な縮小が進化の過程に起こっていることになる。
巨大ウイルスには発現しないタンパク質ドメインが相当数含まれ、寄生性細胞性プロテオームとウイルス性プロテオームは比肩すべきゲノム的、構造的多様性をもつ。
さらにウイルスのドメインは細胞性生物内に広く存在することから、ウイルスは細胞生物間での遺伝子の受け渡しを担い、生物多様性に重大な役割を果たしたのではないか。

結論
これらよりウイルスの位置付けを再考する必要がある。ウイルスは、以前存在したあるいは共存する生命の別の形と考えることができ、生物圏の中で重大な役割を担っているかもしれない。
(訳:とうやこちょう)

ソース
http://www.biomedcentral.com/1471-2148/12/156/abstract

解説(英語)
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/09/120913123520.htm

解説(日本語);状況の細かい解説付きです。
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65709012.html
http://shinka3.exblog.jp/18493096

3 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 00:46:20.36 ID:Rf3naOgT (1/2)
生物工学の所産の物体ではあるよね
非生物、ってのも何だかなあ
イメージとして「生物に至っていない出来損ないの半生物」って感じ

8 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 01:10:45.11 ID:WuxhiKYc
どこからどこまでを生物かなんて
哲学か宗教の領域。


9 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 01:18:34.77 ID:Pt0ic5oQ (1/6)
恣意的ではあるが哲学でも宗教でもない
分類がある以上はどっかで線を引かざるを得ないってだけのこと



15+1 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 01:35:33.73 ID:Rf3naOgT (2/2)
出現の順序として
ウィルス→生物(単細胞生物)ってのは無いんだよね
他の生物の中でしか存在できないのがウィルスだから
ミトコンドリアとか葉緑体と一緒で
元々別個の細胞生物が他の細胞生物内に寄生しているうちに
RNAやらDNA(とその保管容器)だけ残ってしまった
単細胞生物の残存物、で良いのかな?



17 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 01:42:44.89 ID:Pt0ic5oQ (2/6)
最初に誕生した生物はDNAじゃなくRNAを遺伝子として使っていたと考えられている。
ウィルスの遺伝子もRNAだから「古い生物」の特徴を受け継いでいるとされてるんだよ。


18 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 02:02:30.27 ID:AXRFL2Tg (3/3)
>>10
いや、コピー機能だけもつウィルスというかヒモの断片と
適当な基質さえあればいいだけじゃないのか?



26+2 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 02:45:37.51 ID:Pt0ic5oQ (3/6)
たとえばミトコンドリアと比較してみる。
もともと独立した生物だったものが、他の生物にとっても有用な機能を持っていたために
取り込まれて共生し、その一部として生きていくことになった。

ウィルスは有用どころかむしろ害になるものだったので、取り込まれることはなかった。
でも、ある意味では共生をしているわけだ。宿主にとっては「進化の速度を高める可能性がある」
くらいしかメリットがないけど。いわば細胞外共生。


27 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 03:05:46.57 ID:Tjs1LhMB
ウィルスが生物なら精子も生物だな


28 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 03:54:38.15 ID:2ayevrKF
ではプリオンとはなんぞや?



29 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 03:57:17.20 ID:CNj1Pi3m (1/2)
精子は減数分裂してるからダメ


30 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 03:58:30.22 ID:c7UMkWQC
何らかの習性をもっている時点で生物と思ってたけど、そうでもないのか。
なぜ何らかの目的を持って動くのか。不思議だ。



31+1 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 03:59:41.82 ID:CNj1Pi3m (2/2)
プリオンはRNAが作る短い誘導タンパクの類似形
因果律からセントラルドグマを壊せない

33 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 04:05:08.50 ID:WVnIVEiL
ゲノムのなかに、人類の祖先が4000万年以上前に感染ウイルスの遺伝子の一部が取り込まれているとかもあるけど

ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2680389/5133126

36 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 05:11:18.56 ID:o//eQOA4
生物じゃないでしょ。
ただ、遺伝子情報の入った物質がプカプカ浮遊しているだけで。
細胞がそれを見て、遺伝子情報を便りに材料は自前のものを使って、勝手に作って放出してるんでしょ。



37 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 05:36:04.44 ID:vkCOCmBX
生物じゃないなら鉱物か? 生物じゃない有機物か?



40 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 06:10:16.24 ID:awW1SJUN
花瓶のかけらが花瓶でないように、生命のかけらも生命ではない


41 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 06:19:54.04 ID:PrgUFDgW
生命の定義として「遺伝子orDNA?の器」という考え方が有りなら、
ウィルスも生命の有り様として「有り」なのかもね。
ウィルス---Wikipedia
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
「ウイルスの起源にはいくつかの説があるが、
 トランスポゾンのような動く遺伝子をその起源とする説が有力である。」

54 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 11:14:15.73 ID:3+oAu4ZN
いちばん最初の自己複製分子は細胞膜を持ってなかったろうから、
現代のモノで喩えるなら、いちばん近いのがウイルスなのは確か。
自己複製分子の複製・変異・淘汰……で進化が起きて、
自分を覆う膜を作るという答を見つけた分子は存在・複製の効率が格段に向上した。
それが最初の細胞・最初の生命になったわけだが、
第1世代の自己複製分子は、その最初の生命に食い尽くされたはず。

細胞化した自己複製分子は、分裂やら共生やら多重化やらして複雑化した。
細胞内部でも核から外れたところで複製する分子器官があるが、
そういう分子が元の細胞の外で自己複製するようになったのが現生のウイルスで、
第1世代の自己複製分子との系譜は、遠い間接的関係しか無いだろう。


55 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 11:15:01.16 ID:BzCbenkO (2/4)
>>48
ウイルスのほとんどは寄生細胞の遺伝物質に依存しているから
赤血球の中で繁殖するにはヘモグロビンを食うことに特化した細胞である必要があるかと。
マラリアやネコヘモプラズマはそういう病気だし。

93 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 17:44:22.79 ID:GltyMNeS
生物とは「形あるもの」ではない、というのはわりとよくある共通認識
生命を「ネットワーク」として定義してみるとおもしろいかも

電源の入ってないコンピュータは「電子部品の塊」ではあるけれども「ネットワーク」ではない
自己境界の維持や継代をしていない状態の生物は「タンパク質の塊」ではあるけれども「生命」ではない

一般的な生命が、通電したままのサーバ機のような存在なのに対して
ウイルスは電源入れたり、切ったりするPCのような存在。電源落としている状態を観察すると、とても生命にはみえない



96 :名無しのひみつ [↓] :2012/09/30(日) 18:19:13.21 ID:H7ln2n5K (2/2)
「文明都市群は人間が自分たちに都合がいいように作り上げたもので
人間が都市に寄生しているのではない。
同様に、ウィルスは寄生しているのではなく、
ウィルス群が自分たちに都合がいいように
作り上げてきたのが生物界である」

101 :名無しのひみつ [] :2012/09/30(日) 18:54:22.44 ID:2aMMXjlw
>>26
ウィルスを利用している生物として、寄生蜂の類がいる。
寄生蜂の♀はPolydnavirusと呼ばれるウィルスを卵巣内に保持していて、
寄生蜂の宿主に産卵する時このウィルスも同時に送り込む。
Polydnavirusは卵巣の特定の部位でしか増殖しない。

このウィルスのDNAはウィルスの構造タンパク質をコードしておらず、
コードされているのは寄生蜂の宿主の免疫系を改変するタンパク質などである。
ウィルス粒子が存在しているのに構造タンパク質の情報を持たないというのは奇妙な話だが、
Polydnavirusの構造タンパク質は蜂のゲノムにコードされていることが明らかにされている。
共生というか寄生蜂のコントロール下にあるような関係。

Polydnavirusの起源については、少なくともコマユバチ科が持つウィルスは外部から取り込まれた可能性が高いと見られている。


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